法薬寺新塔堂の石造遺物(生駒市南田原町)

法薬寺新塔堂

「シンドンド」が改築されて新しく立派になりました。平成26年3月に刊行された「生駒の古道(生駒民俗会)」によると、「出店集落の交通信号を東へわたると、左に法薬寺(通称シンドンド)があります」と紹介されています。

法薬寺新塔堂
地蔵屋形(子安地蔵、名号板碑)


寺伝によると江戸時代初期の創建で、本尊を地蔵菩薩像とし、堂横の屋形に祀らている地蔵菩薩坐像は室町時代の造立と云います。

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「シンドンド」は新塔堂の転訛



法薬寺新塔堂
六字名号板碑(天文十一年1542)


山型二条線の特徴を表す板碑には天文十一年の銘が刻されているとのことですが、資料によると「紀年なし」となっており、資料作成時以降に拓本などで判明したものと思われます。

法薬寺新塔堂
地蔵菩薩坐像(子安地蔵)


恐らく同時代に造立されたであろう地蔵菩薩坐像は、子安地蔵として地域の信仰を集めておられます。依然として吹き抜けの屋形ですが、新しくなってスッキリしました。

法薬寺新塔堂
地蔵菩薩坐像(子安地蔵)


建て替え前のシンドンドでは、低い軒先に屋形が配されていてちょっと窮屈でした。こうして未来に私たちの願いが引き継がれていくのでしょう。新・シンドンドに是非お立ち寄りください。


  • 訪問日[2017.01.12]

  • 参考文献
    生駒市 石造文化財「生駒谷」(昭和五十二年) 生駒の古道-生駒市古道調査-(生駒民俗会、平成二十六年)

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