来迎寺墓地の石造遺物(八尾市神宮寺)

大阪府柏原市と境を接する八尾市神宮寺にある来迎寺墓地は、古い地図や資料集では神宮寺墓地と称され、行基菩薩ゆかりの河内七墓の一つに数えられています。墓地入り口の手前に戦国時代(天文、元亀、天正)に造られた小石仏や供養塔が無数に並べてあります。


来迎寺墓地
現、来迎寺墓地(正面のお寺は融通念佛宗・西向山神宮寺)



東の斜面を見上げると、かなりの高さまで多くの墓石が並んでおり、規模の大きさが窺えました。


来迎寺墓地
どこを見ても「神宮寺墓地」の名前は見当たらず。



墓地奥まで進んでいくと、最下段には立派な迎え地蔵、対照的に小さな六地蔵、七重層塔、五輪塔、そしてその背後に十三仏板碑が並べてありました。


来迎寺墓地
迎え地蔵などの石造遺物が並ぶ



ほぼ等身大の立派な地蔵石仏に隠れるように十三仏板碑を並べてありました。


迎え地蔵(船型地蔵立像)
迎え地蔵(船型地蔵立像)



三列四段の各尊像と上部の虚空蔵菩薩は薄肉彫り、上部が欠損しているのがとても残念です。左右の反り具合から船型と仮定するなら、かなり立派な板碑ですね。


十三仏板碑
十三仏板碑



続いて隣の七重層塔には、金剛界四仏の尊像が彫り込まれていました。


七重層塔
七重層塔



最後に五輪塔は少し損傷が激しいようです。空輪部が欠損しています。火輪もなんとか原型をとどめているに過ぎません。名称は変更になっても河内七墓の歴史を感じさせる石造遺物であることに変わりはありませんね。


五輪塔
五輪塔



墓地の上から振り返ると朝日に照らされた河内平野が眩しく感じられます。そして、冬の冷たい清浄な空気がキリリと身が引き締めるのでした。


河内七墓
来迎寺墓地(神宮寺墓地)から鉄塔を眺める

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