大福寺の石造遺物(生駒市大門町)

公開日: 2016年4月28日木曜日 暗越街道 供養塔 石仏

生駒市大門町の大福寺は黄檗宗の禅寺で、周囲はのどかな棚田風景が広がっています。お目当ての十三仏板碑(室町期)はお寺の塀越しに見えていました。


黄檗宗・大福寺
黄檗宗・大福寺




お寺の西にあるという「大門」はどこ?



「大門町」という地名の由来となった「大門」は確認できませんでしが、山門の立派な扁額を鑑賞して境内に入ってみましょう。


大福寺扁額
大福寺扁額



山門の東側には江戸期の特徴をよく表した宝篋印塔(文政十年)と石仏が並べてあります。


宝篋印塔
宝篋印塔



境内西側は寺内墓地となっており、立派な五輪塔は永享五年(1434)と歴史の古さを感じるには十分な風格です。


五輪塔
五輪塔



五輪塔(水輪部)
五輪塔(水輪部)



重要な石造遺物群は本堂前に集められていました。中でも十三仏板碑は各尊像を薄肉彫りしたもので、元亀四年の紀年が刻されています。


石造遺物群
石造遺物群



資料によると向かって右端の大日像は珍しいモノなんだとか。詳細はよくわかっていません。


十三仏板碑(元亀四年)
十三仏板碑(元亀四年)



元亀四年と言えば、織田信長が室町幕府将軍・足利義昭を京都から追放し、天正と改まった年ですね。のどかな田園地帯にも「風雲急を告げ」騒然としていたことでしょう。この十三仏に込めた願いが伝わってくるようでした。


  • 参考文献
    生駒市 石造文化財「生駒谷」(昭和五十二年)
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